決済手段の多様化に伴ってユーザーの支払いニーズも変化しています。ネットショッピングやWebサービスの普及に加えキャッシュレス決済の急速な拡大もあり、ECサイトでの物販やダウンロード商材の販売を開始したい事業主は、ユーザーの支払いニーズを満たすためにも、オンライン決済の導入は必須だと言えます。
本記事ではオンライン決済の仕組みや種類、メリットなどを解説します。
あわせて読みたい
WordPressに対応したオンライン決済代行サービスの徹底比較
あわせて読みたい
WordPressに対応したオンライン決済代行サービスの徹底比較
オンライン決済とは
オンライン決済システムの種類やメリット
オンライン決済とは、インターネットを利用して商品やサービスを購入したときに、インターネット上で代金の支払いを済ませることをオンライン決済と呼びます。
これまでオンライン決済の主流は、クレジットカード払いでしたが、最近ではQRコード払いや電子マネー決済も利用が増え、さらに定期的な商品を購入するサブスクリプション支払いも加わったため、毎回入力する手間がなくなりました。
オンラインを利用して買い物をするなら、スピーディーに決済ができるオンライン決済とユーザビリティ向上を意識する必要があります。
オンライン決済導入でユーザビリティが高まる理由
オンライン決済システムの種類やメリット
オンライン決済を導入すると、サイトに登録した情報だけで簡単に決済できるようになり、サイトのユーザビリティが高まります。また、決済手段の種類を増やせば、多様化するユーザーの支払いニーズに応えられるため、自社の優位性の向上にもつながるでしょう。
離脱率の減少が見込める
自社のユーザー層に合わせて必要な決済方法を取り入れることで、ユーザーの利便性を高められます。
希望する決済手段がなくてサイトから離脱するのを防げるのもメリットです。
SBペイメントの調査データ(2020年のECサイトにおける決済手段の利用実態調査結果を公開)では、「よく利用する決済手段がない場合、57.1%以上の方が購入せず離脱する」という結果が明らかになっています。ユーザーの利便性を高め、サイトにつなぎとめるためにも、オンライン決済の導入は必須だと言えます。
継続的な購入や課金につながりやすい
オンライン決済ではサイト内に決済情報が保存されるため、ユーザーはほぼワンクリックで商品やサービスを購入できます。購入までの手間が少なくなれば、ハードルが下がりリピート購入の機会も増えるでしょう。
売り切れ前に確実に購入できる
オンライン決済を導入することで事前決済も可能です。
例えば、オーダーメイドの商品を販売している場合、製作してお届けする前に事前決済が完了できます。さらに新商品の予約販売を行う場合は事前決済を行うことによって、商品の予約ができます。
オンライン決済の利用方法は無限大です。
企業視点のメリットや管理
オンライン決済システムの種類やメリット
企業の担当者や管理部門への情報共有など、オンライン決済を導入した場合、どのようなメリットや管理方法があるのでしょうか。
資金管理を行いやすい
クレジットカード決済はカード会社によって締め日と支払日が定められています。現金決済とは違いすぐに現金化できないデメリットがある反面、支払日にまとまった入金があるため、資金管理を行いやすいというメリットがあります。
代金未回収や不正取引のリスクを抑えられる
オンライン決済サービスのなかには保証制度を採用しているものもあり、代金が支払われなかった際のリスクを抑えられます。また、強固なセキュリティシステムがあるオンライン決済システムを使えば、安全性の高い取引が可能です。
発送までの自動化が図れる
ネットショップ運営では、受注管理、在庫管理、物流に関する業務をいかに効率化するかは大きな課題になります。振り込み式の場合は入金確認、その後発送までの業務管理は人手で行うとかなりの手間がかかりますが、オンライン決済を利用すれば、注文の全体像が把握しやすくなるだけでなく、人手での処理によるミスの防止にもつながります。業務の効率化と合わせて、ミスが減ればお客様の満足度も向上することでしょう。
分析により顧客のニーズが分かる
GoogleAnalyticsなどのツールを活用することで、ユーザーがどのコンテンツに興味があり、離脱が多いのか分析することができます。顧客心理である購買プロセスをより深く分析しリードナーチャリングを行うことが可能となります。
オンライン決済の種類
オンライン決済システムの種類やメリット
ショップやサービスに使えるオンライン決済の種類は次の7つに分かれています。まずは決済方法のメリットデメリットを表にしました。
決済方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
クレジットカード決済 | ニーズを満たしやすい 資金管理しやすい |
決済手数料がかかる すぐに現金化できない |
コンビニ決済 | 前払いと後払いに対応 即座に入金を確認できる |
払込票紛失のリスク キャンセルの可能性 |
インターネットバンキング決済 | 導入しやすい 入金確認の手間抑制 営業時間に左右されない |
ユーザーのコスト負担 点検時は利用できない |
携帯キャリア決済 | 若年層にPRしやすい 即座に入金を確認できる |
キャリアの審査がある 高単価商材に不向き |
電子マネー決済 | 購入率の向上が見込める | カードリーダーが必要 高単価商材に不向き |
ID決済 | カゴ落ちを防ぎやすい お得感をPRしやすい |
決済手数料がかかる |
後払い決済 | 販売機会増加が見込める 即座に出荷作業ができる |
未回収リスクが高まる 請求書発行の手間 |
オンライン決済代行サービスを選ぶポイント
オンライン決済システムの種類やメリット
国内のオンライン決済代行サービスは多数ありますが、サービス選びのポイントを理解しておくことで、自社に合うオンライン決済代行サービスを選択できます。
オンライン決済代行サービス選びのポイントは以下の4つです。
・料金プランや手数料
・ユーザー層に合わせて必要な決済方法を選ぶ
・ビジネスに合った課金方式を採用する
・信用できるサービス会社を見極める
オンライン決済は、ブランド認知度を高めたり、顧客とつながるために、ウェブサイトを運営する上で重要な部分です。